私ノート



シドニーから帰国後、久しぶりにノートを手に取りました。

夢中になって書き続け、いつの間にか溜まっていた言葉のノートです。日付を見ると2003年の8月5日から始まっています。

ノートを書き始めたきっかけは失恋でした。

でも私は相手の女性に対し、あまりにいい加減に接していたので、とても恋愛と呼べるような関係ではなかったと思います。したがって失恋でもないのかも知れません。

<一緒にいられなくなる>ということを、現実として受け入れざるを得ない状況に追い込まれて、はじめて大切な人だと気がつきました。

見えない大きな力が私たちを引き離していきます。必死に抵抗しましたが余計に辛い思いをするだけでした。でも、じっとしているわけにはいられません。結果、お互いを傷つけ合い、終わりを迎えることになります。

深夜の表通りを息が切れるまで走りました。わけもわからず大声をあげて叫びました。仕事の成果をあげることに虚しさを覚えました。しばらくの間、冷静に考えるということができませんでした。

膨れて今にも破裂しそうな感情が私を支配していました。そしていつからかペンを握るようになっていたのです。

読み返してみるとそこには、無理に言い聞かせ奮い立っている自分がいます。根拠のない自信に満ち溢れている自分がいます。後悔でボロボロに涙を流している自分がいます。伝えたくても伝えることのできない無力な自分がいます。

たわいもないことも書いています。調子に乗って書きなぐってもいます。勘違いや勝手な思い込みも書いています。偉そうに他人の批判まで書いています。これら全てありのままの当時の自分です。未熟です。弱い人間です。それは今でも変わりません。

「いつか君に届くだろうか?」

同じ時代を生きる人間として、何かを感じていただけたなら本望です。



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